秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「おかえり、マー君」


「ただいま」


その夜、8時過ぎに愛人が帰ってきた。


「大丈夫?マー君」


少し顔色が悪い愛人の頬に、そっと手を伸ばす。


「少し疲れてるだけ。心配しないで」


そう言って愛人は笑ったけど、やっぱり心配せずにはいられない。


「ご飯食べられる?今日は、カレーとサラダだけど」


寝室に移動して部屋着に着替えている愛人に聞く。


「ごめん、美結。食欲ない」


着替えが終わった愛人が、ベッドに寝転がる。


最近愛人の仕事はますます忙しくなり、深夜帰宅も普通にある。


愛人の顔にかかった髪を、そっとどける。


「美結」


「ん?」