秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「なっなに?」


「なんて書いてあるかは分からないけど、芸術的ね」


クロエがふんふんと頷く。


「そうかな?」


芸術的なんて言われて、なんだか照れてしまう。


私的には、もっと練習してもっともっと上手くなりたいと思ってるから、まだそんな芸術の域には達してないと思ってる。


「ねー美結。ケーキ食べようよ」


「えっ?もう?」


ベラに言われて時計を見ると、書き始めてからまだ1時間しかたっていない。


私は2・3時間書きたいけど、ベラたちは30分から1時間くらいで限界かな。


だってベラがケーキの話をしたら、もうその話題でいっぱいだもん。


「じゃあ、ケーキにしよっか。手、洗ってきたら?墨ついてるかもよ」


「ほんとだ~美結、これ落ちるの?」


レイラが心配そうに右手の小指らへんについた墨を見つめる。


「大丈夫。ちゃんと石鹸で落ちるよ」