秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

見よう見まねで私の真似をするベラ。


「そしたら?」


「その紙になんでも好きなもの書いて」


「うん」


墨をポチョポチョ落としながら、ベラが筆を紙まで持っていく。


「美結~どうすればいい?」


筆を紙の置いたまま、手を動かせないベラ。


そんなベラの手を持って、そっと動かした。


「うわっ。なんかすごい」


「そう?」


ベラの反応が新鮮でおもしろい。


初めて習字やったときって、こんな感じだったよね。


「美結、これ楽しい」


「そっか。よかった」


ほんとに楽しいのか、ベラはどんどん紙に線を書いていく。