秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

手本を決めて、字を書き始めた。


やっぱり習字を書いてる時間は楽しい。


愛人が大学時代住んでたところでは、何人かに習字を教えてた。


こっちでも習字が受け入れられるといいな。


ベラにやってみない?って言ってみようかな。


でもな~興味ないって言いそうだな。


ベラって、なんでもはっきり言う性格だから。


「ふう」


集中して一気に書いていたら、もうとっくにお昼を過ぎていた。


「そういえば、お腹空いたかも」


そう思ってキッチンに行き、冷蔵庫を開けた。


「簡単なものでいいや」


冷蔵庫の中から卵と食パンを取り出したとき、家のチャイムが鳴った。


「はーい。誰だろ?」


疑問に思いながらも、玄関に向かう。