秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「ねえ、日本語で話してたら分かんないんだけど」


「あっ、ごめんねベラ」


愛人との会話が日本語になっていたらしくて、ベラに怒られてしまった。


「まあ別にいいけど。私たちに聞かれたくない話かもしれないし~」


そう言ってベラがクスッと笑う。


「聞かれたくないことなんて話してないよ」


「そうかな?ベタベタにくっついてるから、てっきり夜のご相談かと」


「よっ夜!?」


ベラの言葉に、ポッと顔が赤くなる。


「ベラ、あまり美結様をからかうんじゃない」


ダニエルさんがコツンとベラの頭を叩く。


「だって、美結かわいいんだもん」


「あのな、相手は社長の奥さんなんだから」


すみませんとダニエルさんが私に頭を下げる。


「あっ私別に、社長の奥さんとか気にしないですから。だから、そんな風に頭を下げないでください」