秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「美心、辛いかもしれないけど、頑張ろうね」


「パパとママは中に入れないけど、外でずっと待ってるからな」


手術室に入る美心に、言葉をかける。


「では、全力を尽くして頑張ります」


「はい。よろしくお願いします」


クリス先生に頭を下げて、私たちは美心を見送った。


手術室の前の長椅子に座って、美心の手術が終わるのを待つ。


「なんか、こんな感じだったんだな」


愛人がポツリと呟く。


「ん?」


「いや、俺が手術うけてるとき。きっと、心配で心配でたまらなかったんだろうなって」


「うん。特に私は日本にいたから、離れてる分、余計に心配だった」


愛人が私を抱き寄せる。


「日本にいる母さんたちは、俺たち以上に心配してるかもな」


「うん。手術が終わったら、すぐに連絡いれようね」