秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「ねえ、マー君。もう一回、美心に会いに行きたいな」


「うん。行こうか」


また愛人に車椅子に乗せてもらって、美心のところに向かう。


「美心、大好きだよ」


眠っている美心に向かって、そっと話しかける。


「パパも、美心のこと大好きだよ」


愛しい愛しい、私たちの娘。


大好きだよ、愛してるって気持ちを込めて、そっと美心の頭をなでた。


それからしばらくして、私だけ病院を退院した。


「美結、行ける?」


「うん。大丈夫」


家に戻ってからは、私は美心に母乳を届けるため、愛人は仕事に出かけるため、同じ時間に家を出て、私は一日中美心の傍で過ごし、愛人は仕事終わりに病院によって美心の様子を見て、一緒に家に戻ってくるという生活を続けていた。


「じゃあ、美結。また夕方に」


「うん」


今までタクシーを利用したりダニエルさんに迎えに来てもらって通勤していた愛人だけど、美心のところに行くからと、私が退院してからは自分で車を運転して会社に向かうようになった。