「もう、朝か」


うーんと伸びをした愛人だけど、まだなんだか眠そうな感じがする。


「一晩中そうしてくれたの?疲れたでしょ?」


「大丈夫。気にしないで」


そっと私の頭をなでると椅子から立ち上がり、夜になって愛人あ閉めたであろうカーテンをサッと開けた。


「いい天気だな」


病室に太陽の光が降り注ぐ。


「パパたちも、今日みたいな天気の日に来れたらよかったのにね」


「そうだな。でも、あの子が無事に生まれて、父さんたちも何事もなく来れて、本当によかったよ」


「うん」


それから、愛人は病室に付いているシャワー室でシャワーを浴びて、朝ごはんを買いに病室を出ていった。


愛人が戻ってきてから、私は病院で出された朝食を、愛人は近くのカフェで買ってきたサンドウィッチとオレンジジュースを食べていると、病室のドアがノックされた。


「はい」


愛人が返事をすると、中にパパたちが入ってきた。


「おはよう、美結、愛人君。来るの、早すぎたかな?」