秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「ああ、いるよ」


「よかった」


「だから、ゆっくりおやすみ。明日は楽しみが待ってるから」


コクンと頷くと、優しくキスをされる。


それが合図のように、私はまた眠りについた。


「んっ……」


次に目が覚めたら、もう朝だった。


「マー君……」


愛人は椅子に座り、私の手を握って、ベッドに突っ伏すようにして眠っていた。


「ありがとう、マー君」


握られていた手に少しだけ力を込めると、愛人の体がピクンと動いた。


「んっ、美結?」


「ごめんね。起こしちゃった?」


「いや、大丈夫」


ゆっくりと愛人が起き上がる。