秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「美結は、どんな名前がいい?」


「私はね、ママが美和で私が美結だから、美って漢字使いたいなって思うの」


「うん。いいと思う。じゃあ、こんなのどう?」


愛人が私の耳元でささやく。


「すごくいいと思う。素敵」


「じゃあ、明日みんなに伝えようか」


「うん」


それからしばらくして、クリス先生が赤ちゃんの状態を説明しにきてくれた。


最悪の状態も考えていたけど、思ったよりは状態が安定していると説明してくれた。


「じゃあ、明日には会わせてあげるからね。今日はゆっくり休んで」


「はい。ありがとうございます」


そう言ってクリス先生は、笑顔を見せて病室を出ていった。


「ちょっとだけ、ホッとした」


小さく呟くと、「そうだな」と言って愛人が頭をなでてくれた。


「マー君、今日一緒にいてくれる?」