秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「うん。少し眠る」


「分かった。おやすみ」


愛人が優しく頭をなでてくれる。


それが気持ちよくて、私はすぐに眠りの世界に落ちていった。


「んっ」


しばらくたって、私は目が覚めた。


もう外は夕方らしく、大きな窓から夕日の光がいっぱい降り注いでいた。


「マー君?」


グルッと病室を見回すも、病室には誰もいない。


「どこか行ったのかな?」


体を起こそうとするも、手術の痕が痛くて動けない。


「大丈夫かな……」


頭に思い浮かぶのは、頑張って生まれてきてくれた私たちの子供。


「会いたいな」


そう呟いたのと同時に、病室のドアが開いて誰かが入ってきた。