秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「パパたち、間に合わないかもね」


「そうだな」


病室から、二人で窓の外を覗く。


今日は大雨と暴風がすごくて飛行機が遅れていて、同じ飛行機に乗った私の両親と愛人の両親は、なかなか病院に着けないでいた。


「分娩室に入る前に、会いたかったな」


「戻ってきたときには居てくれるよ」


「うん」


トントンと病室のドアがノックされる。


「はい」


愛人が答えると、「そろそろ時間です」と担当の看護師さんが病室に入ってきた。


愛人と看護師さんと一緒に、分娩室に向かう。


「俺はここで待ってるよ」


「うん」


「ママとパパと、一緒に頑張ろうな」


お腹をなでた愛人と分娩室の前で別れて、看護師さんと一緒に中に入った。