「うん。ママはパパのことちゃんと支えてる。ねえ、マー君」


「ん?」


「私も、マー君のこと支えることが出来るかな」


「美結」


愛人の手が私の頬に触れる。


「美結がいてくれるだけで、俺は頑張れる。傍にいてくれるだけで、支えになってるから」


「マー君」


「だからこれからずっと、俺の傍にいて」


「うん」


愛人が体を起こして、そっと私にキスをする。


「今度美結に似合うドレス見に行こう」


「うん」


「でも、あんまり綺麗に見えるのはヤダ」


「どうして?」


「だって、みんな美結を見ちゃうだろ?」