「マー君、おはよ」


「んっ……」


いつものように、朝愛人を起こす。


相変わらず寝起きが悪くて一回では起きてくれないんだけどね。


「マー君、起きてよ~」


「んっ……」


何回か体を揺すると、やっと目を覚ましてくれた。


「おはよ、マー君」


「おはよ」


軽く唇を合わせる。


「もうマー君、明日から私いないんだから、一人で起きなきゃだよ?」


「俺も美結と一緒に入院する」


「そんなこといって。早く起きてね」


「分かってる」


まだ寝惚け眼の愛人の頭をなでて、寝室を出た。