秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「美結、ごめんな」


「謝らないで、マー君」


「ああ。そうだな」


愛人に頭をなでられて、私はゆっくりと眠りの世界に落ちていった。


次の日、アダムが紹介してくれた病院へ二人で出かけた。


「どうぞ、座って」


「はい」


私たちを診てくれるのは、今まで何ども乳幼児の心臓病を治してきた、ベテランのクリス先生。


笑顔が優しい、男の先生だった。


「じゃあ、早速見てみようか」


「はい」


愛人と手をつないで、超音波のモニターを見つめる。


すぐに私たちの赤ちゃんが映し出された。


「ここが心臓だね。心音が聞こえるでしょ」


「はい」