秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

でも、だからといって、この現実から逃げることは出来ない。


愛人からそっと体を離す。


「マー君」


「ん?」


「ギュッてして」


「ああ」


そう言って、今度は愛人に抱きしめてもらった。


「なんか、疲れちゃった」


「うん。俺も」


愛人の胸の中で、そっと目を閉じる。


「一緒に眠ろっか、マー君」


「そうだな」


ふわっと体が浮いて、愛人が私を寝室に運ぶ。


ベッドに優しく下ろされて、隣に愛人が寝転んだ。


お互い抱きしめ合って、目を閉じる。