「髪の毛洗ってあげるよ」


「うん」


湯船から出てバスチェアに座ると、愛人が優しく髪の毛を洗ってくれた。


「気持ちいい」


「そっか。よかった」


お風呂を出てからも、髪の毛を乾かしてくれたり、飲み物を持ってきてくれたりと、至れり尽くせりだった。


「私、こんなに幸せでいいのかな?」


ベッドに入って愛人に抱きしめられふと出た言葉。


「俺も幸せだから、いいんだよ」


「うん」


「いっぱいいっぱい、甘えていいから」


「うん。ありがと、マー君」


いつも以上に優しくて、少しだけ過保護な愛人。


そんな愛人に愛されて、私も赤ちゃんもとっても幸せ。


この幸せがずっと続けばいいなと思いながら、眠りに落ちていった。