「ここにいるんだよな」


「うん」


湯船の中、背中から愛人に抱きしめられてゆっくりとお風呂に入る。


愛人の手が、そっとお腹に触れる。


「マー君は、女の子と男の子、どっちがいい?」


「そうだな~美結は?」


「私は、女の子がいいな。龍守と二人だったから、妹が欲しかったの」


「そっか。俺も女の子がいいかな」


私もそっと、お腹に手を当てる。


まだあまりお腹は目立ってないけど、確実にあるこの命。


大切に大切に、育てていきたい。


「でもマー君、赤ちゃん生まれたらずっと可愛がってそう」


「そう?俺は美結が一番だけど」


「もう、そんなこと言って」


恥ずかしくて顔を伏せると、そっと顎を持たれ顔を上げられキスをされた。