「いただきます」


愛人が料理を手伝ってくれたおかげで、早く作り終わることが出来た。


「美結、食べられるようになってよかったな」


「うん。マー君と、ママのおかげ」


「俺は別に何もしてないよ」


そう言って愛人は、ハンバーグを頬張る。


「そんなことないよ。マー君が仕事休んで傍にいてくれて、本当に嬉しかったし、心強かったんだから」


「そっか」


愛人が優しく笑ってくれるから、こっちまで笑顔になってしまう。


「ごちそうさまでした」


ほぼ同時に食べ終わって、片付けを始めた。


「マー君、持ってくよ」


「いいよ。俺が持ってくから」


自分のお皿と愛人のお皿を洗い場に持っていこうと立ち上がると、愛人に制された。


「美結は座ってて」