「はあい」


最初は赤ちゃんを生むことにあまりいい顔をしなかった愛人だけど、今は誰よりも赤ちゃんのことを大切にしてる。


でもちょっぴし過保護だけどね。


「なんかね」


「ん?」


愛人の胸に、顔を埋める。


「すっごく幸せ」


「俺も」


キッチンでしばらく抱き合っていると、二人のお腹が同時に鳴った。


「あっ……」


一瞬見つめ合って、お互い笑い出してしまった。


「お腹すいたね。すぐに用意するね」


「着替えてくる。そしたら手伝うよ」


「うん。ありがとう」


私は料理、愛人は着替えるために寝室に向かった。