秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

ママが私を抱きしめる。


「でもよかった。私が来たときより元気になって」


「うん、ママのおかげ。ありがとう」


まだ吐いてしまうこともあるけど、それでも少しづつご飯も食べられるようになって、気持ちも落ち着いてきた。


「愛人君、美結と赤ちゃんのことよろしくね」


「はい。二人ともちゃんと守ります」


「ありがとう」


ママがニッコリと笑って、優しく愛人を抱き寄せた。


「でも私、おばあちゃんになるんだね。龍矢はおじいちゃんか。なんか不思議」


ママがそっと、私のお腹に手を当てる。


「ママ全然おばあちゃんって感じしないよ」


「そっかなあ?」


「うん。パパもおじいちゃんって感じしないし」


言われてみれば、ママがおばあちゃんになって、パパがおじいちゃんになるんだよね。


二人とも年齢より若く見えるから、孫と一緒にいるとこを見ない限り、おじいちゃんおばあちゃんとは誰も思わないと思う。