愛人が寝室のドアを開けて、電気をつけた。


「わー大きなベッド」


部屋に入るとすぐに、二人で寝るには広すぎるくらいのベッドが目に入った。


「ふわふわ~」


ベッドに座って指でマットを押してみると、ちょうどいい跳ね返りをしてくれる。


「マー君」


ベッドに横になって愛人を呼ぶと、私の隣に愛人が寝転んだ。


「どう?気に入った?」


「うん。でも、ちょっと大き過ぎない?」


「そう?」


愛人が私を抱きしめる。


「だってマー君がいないとき、私一人でこのベッドに寝ないといけないんだよ?寂しいよ」


「じゃあ、もう少し小さいのにする?」


「うんん。せっかくマー君が用意してくれたから、これがいい」


「そう。よかった」