秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「美結、プリン作ったの。食べられそう?」


「うん」


「じゃあ、あーん」


ここにいる間、ママは手作りのご飯やデザートを、子供に食べさせるようにして私に食べさせてくれて、目一杯甘えさせてくれた。


そのおかげか、ママがいた1週間で随分つわりが良くなった。


「やっぱり私も、ママ見送りに行きたい」


「ダメ。いい子で待ってて?」


ママが来て1週間、これ以上仕事を休めないママは日本に帰ることになった。


今から愛人がママを空港まで送り届けるんだけど、私は今朝吐いてしまったから、心配した愛人にお留守番を言い渡された。


それでも見送りに行きたいって言う私に、愛人は子供をなだめるような言い方をして私の頭をなでた。


「美結」


「ママ」


ベッドに座って言い合いをしていた私たちにママが近づいてきて、ママもベッドに座った。


「もう、あんまり愛人君困らせちゃダメよ」


「だって……」