秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

お礼を言うと、目元にキスをしてくれた。


「少し待っててな」


「うん」


寝室を出て行った愛人を、ウトウトしながら待つ。


「美結、お待たせ」


しばらくすると、りんごジュースと氷を入れ、ストローを刺したガラスのコップ持った愛人が戻ってきた。


「美結、眠い?起きれる?」


「うん」


コップをベッドサイドのテーブルに置き、私が起きるのを手伝ってくれる。


「はい、どうぞ」


「ありがとう」


ジュースを一口飲むと、甘酸っぱいりんごの味が口いっぱいに広がった。


「おいしい」


「よかった」


久しぶりにおいしいと感じて、自然と笑顔が出てくる。