秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「うん」


それから数分後、電話が鳴った。


「もしもし?」


『もしもし、美結?ママだよ』


愛人から電話を受け取って通話ボタンを押すと、ママの優しい声が聞こえてきた。


「ママ~」


それだけで涙が溢れてくる。


『どうしたの?ママに話せる?』


「あのね、つわりで気持ち悪くて」


『うん』


「なんにも食べられなくて、辛くて」


うんうん、とママが聞いてくれる。


『美結、あのね』


「うん」


『ママもね、美結を妊娠してるとき、つわりが酷かったの』