秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「少しおやすみ。眠るまで傍にいるよ」


「うん」


愛人の手をギュッと握って目を閉じると、私が握っていない方の手で頭をなでてくれた。


それが気持ちよくて、いつの間にか眠りに落ちた。


「んっ……」


目が覚めたら、もうお昼だった。


「気持ち悪いな」


ベッドからノロノロと起き上がると、ちょうど寝室のドアが開いて愛人が顔を出した。


「起きた?」


「うん」


ベッドに座った愛人に寄りかかる。


そんな私を、そっと抱き寄せてくれた。


「気分は?」


「気持ち悪い」


「そっか。洗面所行く?」