「美結!」


「熱い……」


もう時間がたっていてそんなに熱くないはずなのに、頭の中が混乱しているからか、足にこぼれたスープがすごく熱く感じる。


私はヘナヘナと、その場に座り込んでしまった。


「大丈夫か?」


愛人が私を抱き上げ、お風呂場に連れていく。


バスチェアに私を座らせた愛人は、シャワーの水を私の足にかけた。


「よかった。赤くなってない」


しばらく水をかけたあと、私の足を見て愛人はホッと息をついた。


「ふぇ」


もう、何がなんだか分からなくなってきた。


「美結、おいで」


「マー君」


愛人の胸に思いっきり抱きつく。


そんな私を抱きしめお風呂から連れ出し、濡れたところを拭いてパジャマに着替えさせてくれた。