秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「妊娠してるよ。エコーしてみようか」


アダムはニコニコ笑顔で、私にベッドに寝るように指示する。


「おっ、ほら。ここにいるよ」


エコーには、まだ本当に小さいけれど、確実に命があった。


「いるんだ、ここに」


自然にお腹に手がいく。


「じゃあ、次の診察の予約しとくからね」


「はい」


最後に次の予約をして、診察室を出た。


「マー君、喜んでくれるかな?」


そう思ってお腹をさするも、昨日の会話を思い出してしまう。


「考えたこともない、か……」


でもきっと、赤ちゃんがいるって言ったら、喜んでくれるよね。


「うん。喜んでくれるよ」


自分にそう言い聞かせて、ベラたちが待っているさっきの部屋に向かった。