秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「私はミアから聞いて、やっぱりこういうところってカップルで来るでしょ。だから、美結一人で不安かな~って思って来てみた」


そう言ってベラもニッコリ笑った。


「ありがとう、二人とも」


二人が来てくれて、不安だった心が少しづつ軽くなっていく。


「ねえ、ここじゃゆっくり出来ないから、奥の部屋に行きましょ」


私の荷物を持って、ミアが立ち上がる。


「えっ?部屋って?」


「ミアの旦那の仕事部屋だよ」


ベラが私を立たせる。


「彼がいいって言ってくれたの」


二人に連れられて待合室出て、「病院の中で一番偉い人」という単語が書かれたプレートが飾られている部屋に入った。


「座って」


ミアに言われてソファに座る。


仕事机や小さなキッチン、テーブルやソファがあるシンプルな部屋だけど、置いてあるものどれもが高級感を漂わせていた。


「美結、オレンジシュースとミルク、ミネラルウォーターどれがいい?」