秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「やっぱり、医学用語は難しいな」


問診票には医学用語がたくさん出てきて、読んでるだけでも疲れてしまう。


愛人のことで少しはこういう用語にも慣れたはずだったんだけどな。


時間をかけて問診票を書いて、看護師さんに渡した。


待合室を見回すと、男女カップルで来ている人ばっかり。


一人で来てるのは、私くらいだった。


「まだ、待つのかな?」


壁にかかっている時計を見ようと顔をあげる。


そしたら、いきなりベラとミアが目の前に現れた。


「わっ、ビックリした~」


いきなりの登場に思わず声を上げてしまうと、ベラとミアがイタズラが成功した子供みたいな笑顔を見せた。


「どうしたの?二人とも」


私を挟むようにして座る二人。


「昨日一人で病院行くって言ってたから、ちょっと心配で来ちゃった」


そう言ってミアがニッコリ笑う。