「いってきます」


「いってらっしゃい」


次の日、仕事に行く愛人をいつものように見送る。


「家のことやらなくていいから、ゆっくりしてて」


「ありがと」


私の頬にそっと手を置き親指で目元をなでてキスをして、愛人は仕事に向かった。


「ふ~」


今日は朝、なんとか起きることが出来て、愛人に朝ごはんを作ってあげることが出来たけど、何となく気分が悪くて愛人に顔色が悪いと言われてしまった。


「病院、行かなきゃ」


妊娠しててもしていなくても、この体調の悪さはなんとかしたい。


「でも、まだ早いよね」


時計を見ると、まだ朝の8時。


「もうちょっと寝てから行こう」


やっぱりまだ眠くて、寝室に戻ってベッドに横になる。


1時間後にアラームが鳴るように携帯をセットして、もう一度眠りについた。