秘密な花嫁~旦那様は同い年~番外編

「どうした?ご飯減ってないけど」


「あっ、ちょっとだけ、食欲なくて」


そう言うと、愛人はとても心配そうな顔をして私の頬にそっと手を置いた。


「少し、顔色が悪い」


「そうかな?」


「もう食べられないなら、眠ったほうがいい」


「でも、片付けしないと」


「俺がするから」


そう言うと愛人は、私の頭をなでた。


「じゃあ、お願いしていい」


「ああ」


軽くシャワーを浴びて、ベッドに潜り込む。


「どうしよ」


もし本当に子供がいたら、愛人は喜ばないかもしれない。


そう思ったら無性に悲しくなって、私はベッドの中で猫みたいに丸くなって涙をこらえた。