本土から船で一時間ほどで渡れる、人口3万人ほどの小さな島。

瀬戸内に浮かぶという事もあり、気候は温暖。

農業ではミカンや八朔などの柑橘類の栽培が行われている。

かつては除虫菊の栽培が盛んだったが、産業としての栽培は廃れている。

工業では造船業が主力産業である。

年々高齢化が進み、島には若者はほぼいないに等しい。

それでも美しい景色と新鮮な海の幸を求めて、少なからず観光客が訪れている。

そんな陰島と連絡が取れなくなったのは、ほんの数日前の事である…。