好きで…


だって私、これからあんなちっぽけな事でいなくなるから。


まさか、まさかこんな事になるなんて思いもしなかったから。

全部、全部翔太のせい。

あんなに好きだったのに、
舞い上がってた私が馬鹿だったんじゃん。


もぅ、もぅ翔太なんか大っっ



嫌い、、、なんか言えないよ。

翔太…

好き、好き、好きぃっ!

大好きだから、時間を戻して下さい。

お願い。

神様。

残酷な神様。


目から大量の粒がこぼれ落ちる。


「み…んな、、、さょならっ」

それだけを言い残して、私は去った。



足が止まった先は、至って普通な道路。。。



の、真ん中。

運転手さん、ごめんなさい。

アタシ、翔太好き病です。

翔太を手に入れるためならば…

なんでもするかも…




そう思いながら、私は空に向かって

高く飛んだ。




目の前の景色は、限りなく青くって、
雲なんか一つもなくて、
幻想的で、
未来があって、
私を包み込んだ。

痛さなんて忘れてた。
涙が出た。
スローモーションで果てしない空が動いた。

翔太…
好きです。
今でも好きです。

いや、
愛してます。


そばにいて、くれる…??



そう思った瞬間、地面に叩きつけられたような痛みが背中から体全体に走った。

そのまま私は深い眠りについた。