小梅の家は、俺ん家の隣にある。

 だから物心ついた幼い 頃、気がついたら俺と小梅はよく一緒に遊んでいた。

 もちろん幼稚園も一緒。
 小学校も一緒。

 親もよく知った隣の家の子だからと、家の前でなら夕飯まで遊んでいても怒られなかった。

 だからあの頃は、必然的に小梅と遊ぶのが一番多くなっていた。

 お互い暇だったら遊ぶ。

 道でばったり会ったら遊ぶ。

 子供は遊ぶのが仕事と言われるほど、遊びに貪欲だ。

 まだゲームなどにも興味がない頃、外で友達と遊ぶことが俺の最大の娯楽だった。

 でも、小学三年生になったあたりから、変化が訪れた。