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行為の最中、俺は初めてなのでかってがわからず、ただがむしゃらに舞の指示通りに動いた。
行為の後、舞は陶酔したトロンとした瞳で、
「初めてなのに上手だったよ。舞、真平君のこと気に入っちゃった」
と俺に抱き着いてきた。
褒められて悪い気がする人などいない。
俺の心が優越感で満たされる。
女を抱くことを経験した自分は、周りの同級生達よりも上位に立った気がした。
それに、行為の最中、無我夢中に動いている時だけは、虚無感や日常感じていたイライラから解放されることができた。
「ねぇ、私達付き合わない?」
「舞は俺のこと好きなの?」
「付き合って一緒にいるうちに好きになればいいじゃん。だから……ね…」
舞が携帯を取り出す。
俺は舞に促されるままに電話番号とメアドを交換した。
行きずりの関係。
相手の詳細も定かではない。
自分は危ないことをしているんじゃないかとゆう自覚はあった。
でも、その時の俺は、自分の身を守ることよりも、心に空いた穴を埋めたいとゆう欲求のほうが勝っていて、空っぽの眼を宿す者どうしなら、お互いをわかりあえるんじゃないか、満たしあえるんじゃないか、と思った。
苦しみから逃れる解決策がない俺は、藁にも縋る思いで舞のアドレスを登録した。
