一昨日の昼休み、購買で弁当を買い、教室に戻ろうとしていた俺のワイシャツが、唐突に後ろに引っ張られた。
驚いて振り返ると、そこには息を切らして立っている小梅がいた。
「……はぁ、はぁ、真君」
「な、なんだよ」
「あ、あのその、お昼……一緒に食べてもらっちゃだめかな?」
「はぁ?!」
俺は小梅の薮から棒な発言にどう目した。
「な、何で俺なんだよ。クラスの友達と食えばいいだろ」
「そ、それが……私、クラスに友達いなくて……」
「…………」
俺がなんて返していいかわからず沈黙していると、小梅が言葉を続けた。
「椅子も貸してって言われて貸したから座るとこないし、なんか一人で教室でお弁当食べるの辛くて……もし真君が迷惑じゃなかったら、一緒に食べてもらえないかな?」
「…………」
正直に言うと非常に迷惑だった。
せっかくの級友との交流の時間なのに、これじゃあぶち壊しだ。
一人でそこら辺で勝手に食ってりゃいいだろ。
俺は小梅に自分の気持ちをぶつけてやりたかった。
しかし、ビクビクとまるで死刑宣告を待つ罪人のように、怯えて俺の答えを待つ小梅を目の前にすると、とてもじゃないが残酷すぎて言えない。
そうしたら答えは一つしか残ってないじゃねぇか。
