俺は年頃の青年だ。

 もっと自由に、自分の思うがままに、お洒落や遊びがしたい。

 だから俺は校則がかなりゆるい高校に願書を出していた。

 その高校の名前は古川高校。

 最低でもDランクはないと入れない少しレベルの高い学校だ。

 授業も厳しく、テストも難しいことで知られていて、公立大学への進学校としても有名だった。

 だが、勉強さえできればいいとゆう教育方針なのか、校則に制服の着方やピアスの有無、外出時間などの制限は一切なかった。

 そこなら俺の理想を現実にできるはずだ。

 厳しい受験勉強の合間には、合格し自由を手に入れた自分を想像する。

 俺はそんな日々を過ごしていた。

***





 時は過ぎ、四月。

 厳しい受験勉強に堪え、試験を乗り越えた俺は、念願の古川高校に合格することができ、はれて高校生となっていた。

 入学して二週間が過ぎた今では、休み時間に話す友達もでき、クラスにもだいぶ馴染んでいた。

 順風満帆にスタートしたように思える高校生活だったが、俺は一つ悩みを抱えていた。

 それは……