『お、山田。今日は遅刻しなかったのか!!』

篠田は直哉をからかう。

『うるせぇ!!遅刻した方がよかったのか?』

直哉は反論した。

『遅刻しなかったことだけは、な?』
『うっぜぇー!!』

直哉は“居眠り王”の異名もある。

『ハハハッ!じゃあホームルーム始めるぞ!!』

そう篠田が言ってホームルームが始まった。

数分後-・・・

『篠田のヤロー・・・。最悪だな。』
『そう落ち込むな、直哉。』

ホームルームは、いつも通り進んだ。
そして、最後に篠田が言ったのは・・・

『今日、山田が居眠りしていたらどんな方法でもいいから起こせ。』

っと、言うことがあった。

『篠田ぁ~!!呪ってやるぅ~!!』

それから直哉はずっとそう呟いている。

『まぁ、今日は頑張れよ!直哉!』

歩が直哉を慰める。

『直哉もバカだよね~』
『だよねぇ~』

希美と侑梨が直哉のバカさを話していた。

『さ、英語の宿題見せてあげるから!みんな集まって!』

私以外、みんな英語の宿題を忘れていた。

『やったぁ~!!!!』

これが歩が詩織先輩と付き合う前の日常。

この日常が続くのを、みんな望んでいた。