瑞稀SIDE

歩と私は幼馴染み。

家も隣り同士で子供の頃はよく遊んでた。

『ねぇ、歩?』
『なぁに?瑞稀ちゃん』

あの日の約束はもう叶わないのかな?

『いつか私を歩のお嫁さんにして?』
『うん!!いいよ!!』

あの頃はそう言って、笑いあえた。

でも、現実は・・・

『瑞稀!!聞いてくれよ!!』
『なに?歩・・・。』
『俺、彼女。出来たんだぜー!!』

そう言って、無邪気に笑うから・・・。
もう確信しちゃったんだ・・・。

『そうなんだ!良かったじゃん!』

あの日の約束は、もう意味が無いんだって・・・。