短編■ fashion


そして、お客さんが店員に求めるほとんどは、

『マネキンのって着てる奴だけですか?』

『雑誌のやつ売り切れたんですか?』

『試着して良いですか?』

『サイズってもうひとつおっきいのあります?』


と言った、実用的なこと。

自分が求めていることに必要な情報だけなのは、

つまり彼女たちはオシャレで自分好みのモノを迷わず選ぶっていうこと。


そこにしゃしゃり出たら、やっぱり欝陶しい店員になってしまうから。



私たちの出番はあんまりない。割とない。

試着の後にちらりと言葉を唱えるくらい。



だから、たまに“ファッションアドバイザー的なこと”を、聞かれたら嬉しい。

これは良く閉店してから仲間と喜びを分かち合う。

例えば、