短編■ fashion


系列店に次の年齢層があれば移動出来るのだけれど、

私のブランドは悲しいかな、今働いているブランドが最年長。

後はティーン向け。次のラインがない。


そうなると、店長の次はマネージャーになるしかなく。

お客さんの気持ちを無視して、ノルマノルマノルマ、ナンバーワン売上店舗を目指して、

買って買ってと働いた。


ダメじゃん、と教えてくれたのが上司だった。

前の店長。
エリアリーダーに昇格した店長。


服に愛着がないのかと、ファッションアドバイザーの自信はないのかと、

誠意はないのかと。


店長は部下と仲良くなり過ぎるとナアナアになるし、だからと言って距離を置くとよそよそしくなるし。

難しかった。
オシャレな職場に真面目な雰囲気は似合わないが、基本は真面目さが必要で。

18そこらの子を統率する器量がなかなか自分には足りなくて。

昔の私みたい。お遊びで働いている子だっている。それは悪くはない、皆が一度は通る道。
ただ、そんな子をどう扱って良いのか分からない。

ケンケンして働く醜さは、“大人”の意見を聞いて気付いた。