短編■ fashion


自分は最年長、仲間は年下、お客さんは年下。


後何年働けるのか不安になる。

エリアの店長会で集まると、他店の店長が年下ばかりになる。

年上の慕っていた人は寿退社したり、転職したり…

怖くなった。

今更転職できるのかな、私に何ができるのかな、結婚できるのかな、私何歳までここで働いていていいのかな。

同じビルに入った全然系統の違うファッションブランドの店長数人と飲みに行くと、

後2年かな、とか。いや、5年はイケるだろう、とか。切実な話をする。


ブランドのコンセプトに合う年齢はやはりある。

見た目が若くても、やる気があっても、お客の目線に立てば無理がある場合もある。

私の前の店長は34歳で働いていた。
だけど、お客さんから“なんか違うくない?”“店長なんじゃね?若作り”と言われていた。

それは仕方がない。

高校生向けのブランド物を大人が着ると、違和感があるのだろう。

似合っていれば良いのは事実だけれど、お客さんが店員に求めるのは、“身近な憧れ”。

身近なお手本。
あくまでも身近な存在。

となると、これは差別ではなくて仕方がないこと。
誰だって年頃の近い店員さんの方が親しみやすいから。