―――…可愛くなるお手伝いがしたい。
お客さまと話し合って一緒に服を選びたい。
そんな夢を、皆時々忘れてしまう。
スタッフを見ると、私の教育のできなさ具合が虚しくなる。
似合ってないのに、“可愛いですよー”と。
褒めまくって買わせる。
ノルマを達成したいから。
昇級したいから。
アルバイトの研修期間を終わらせて正社員になりたいから。
買って買って買って。
そんな気持ちを押し付けるようになる時がある。
散々試着して買わなかったら、内心イライラするようになったり。
接客業の意義を忘れてしまうようになる期間が誰にでもある。
それは店長である私の責任。
何度か移動があるんだけど、どこにいってもそれはある。



