短編■ fashion


しかし、お客さんからすれば、誰に言われたかなんて知らない。

商品が気に入れば近くに居るお姉さんに試着して良いか話しかける。

それが声かけとは別のお姉さんでも。そんなの分からないから。


お客が帰ってから、さあ大変。

売上は誰の売上か。


混雑している時は担当がぐちゃぐちゃになるが、覚えている限りで、

接客した人の担当になるよう、レジ責任者番号をいじる。


が、試着の面倒を見たのは自分で、買うように会話を弾ませたのは自分で?

なんで他人の売上にしなきゃならないの?と。


自分のノルマ達成に躍起になる。

ノルマはありませんよ〜といいながら、ミーティングでノルマについて話すし、昇給にノルマは欠かせない。

本部は人間性を見ると良いながら、実際視察に来た時には、ノルマを元に個人をチェックする。


それはやむを得ない。

店長になると、それをしなきゃいけない。

情より結果。それがたまに辛い。


結果だって重要だ。