短編■ fashion


ブランドのイメージから、いつだって高いヒールを履かなくちゃいけない。

ぺたんこ系はテイストが違うから、常にピンヒール。足がくたくたになるし、靴擦れしても平気な顔をしていなきゃいけない。

ムートンブーツやエンジニアブーツならアリなのだけど――それはまた後で。


どんなに眠くても、髪やメイクに手抜きが出来ないから早起きをしなくちゃいけない。

ギャルメイクって丁寧にしなきゃ汚いからナチュラルメイクより私には難しかった。

お客は常に見られているから、魅せる人でなければいけない。

一度、寝坊をして面倒臭くて化粧も髪も適当に行った。

それが悲劇。
エリアリーダーが抜き打ちでチェックする日だったので、

ショップ店員たるもの〜〜と、指導された。

身嗜みは必須。ネイルだって1ヶ月つけっぱにしたいけれど、

頻繁に通うお客にはチェックされているのだから、きちんとお手入れしなきゃならない。

もちろん自社の服の着回しだって見られている。


自分がお客だった頃、“あのお姉さん合わせ方変じゃない?”なんて友達と言ったりしていた。

今はそれが試される立場。