そんなことを思ったのは、自分がお客さんとして友達と行く際に、
“こんな服とかせいぜい今のうちだよねー”と女子高生が話しているのを見聞きしたからだ。
中途採用。
最初は研修でアルバイトと同じスタート。
とにかく右も左も分からない。
声出しや服の畳み方を先輩に習いながら、接客術を学ぶと言うよりは盗む。
とにかく最初は楽しかった、というか…
働くと言うよりは、“ショップ店員な私”に酔っていた。
人気があるブランドショップで働くことは、幼心にステータスで自慢だったからだ。
自己紹介する時に、“○○で働いてるんだー”と言ったら、
女の子は羨望の眼差しを、男の子はイイ女扱いをしてくれたから。
そう、“ショップ店員イコール、世間にオシャレだと認められた証拠”
――私はそんな風に思っていた。
毎日毎日オシャレが出来ることが楽しかったし、誇りだった。



