短編■ fashion


『このワンピースの上に黒のカーディガンってアリですか?』

『これって来年も着れますかね?』

『お姉さんなら黒とカーキどっちにしますか?』

『これって髪アップのが似合いますかね?』

『下って何合わせたら良いんですか?』

『ブーツじゃないと変ですかねー?パンプスはナシですかー?』


そんな風にコーディネート的なことを聞かれると、すごく嬉しい。


一緒に選んで欲しい感じが伝わって、なんか凄くやり甲斐を感じる。


薄利多売、売って売って売りまくれって訳じゃないんだけど、

なんて言うの、個人個人の関わりって高級志向の徹底されたサービスに比べたらかなり薄いから。さ。

私たちは一瞬一瞬の接客で次に繋がるよう頑張らなきゃだから。

だから凄く嬉しい。

心配しながら買って行くお客さんを見ると、可愛いんだから背筋伸ばして、と親のような気持ちになる不思議。


アパレル。

販売員はノルマを問わないと言われながらも、やっぱり営業まではいかないが、それなりに問われる。

どんな職種でもあることだろう。