童話の中では、王子様の隣に立っているのはいつも綺麗なお姫様。 大きなお城に住んで、幸せな一生を送るのが当たり前。 あたしは薄汚れた格好の村娘。 いつか結婚する相手は、平凡な村の男であるのが当たり前。 でもね、これは絵本の中の話じゃない。 あたしだけの王子様は囁いてくれた。 “亜美ちゃんが笑ってると沙世も笑顔になるから、そういう意味での特別枠” ねえ、自惚れてもいいかな。 その言葉、忘れない。 fin.