あーあ。 今年も無理かな。 ベッドに寝そべりながら思う。 今までさんざんなバレンタインを過ごしてきたあたしだけど、今年はきっと過去最悪。 だって。 嫉妬、なんて。 そんな汚い感情をもってたら、とてもじゃないけど清い告白なんてできない。 泣きそうになりながらそんなことを考えてたあたしは、階段を上がってくる足音に気がついた。 やばい。 この音は。 身構える間もなく、ドアが開かれた。 ノックもなしに。 「さーよ」 よく日に焼けてるけど、美麗で整った顔のやたらデカい男が入ってきた。